毎日仕事で忙しく、なかなか睡眠時間がとれないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。仕事が休みの日にまとめて寝だめをしていても、なかなか疲れが取れないと感じている人もなかにはいるかもしれません。それもそのはず、休日の寝だめだけでは疲れは取れないですし、逆に疲労を溜めこむ原因にもなるのです。なぜ寝だめしても疲れがとれにくいのか、その理由をチェックしていきましょう。

寝だめしても疲れが取れにくいのはどうして?

「毎日残業続きで睡眠不足だったから、明日の休みは一日ずっと寝て過ごすぞ!」と考えている人もいると思います。実際休日に長く昼寝をしたからといって、疲れが取れてスッキリした、と感じる人はほとんどいないのではないでしょうか。逆に、しっかり寝だめをして日頃の睡眠不足を補ったのに、起きてみるとなんだか体がだるいし頭もボーっとしてしまう、と身体の不調を感じる人の方が多いかもしれません。

なぜ寝だめをしても疲れが取れないままなのかというと、寝だめをしたからといってそれまでの睡眠不足を補うことができないからです。睡眠によって体や脳の疲れを取るためには、良質な睡眠が必要となります。夜間にしっかりと熟睡し、毎朝朝日を浴びて目覚めることが一番の理想であると言えます。夜には睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌され、これが心地よい睡眠に導いてくれます。また、朝日を浴びながら目覚めると、セロトニンが分泌され、日中に活発に動く体を作ってくれます。ホルモンは自分の意志で分泌することはできずに、体内時計のメカニズムの中自然に分泌されます。

それが、休日に寝だめをすると体内時計が狂ってしまい、ホルモン分泌がうまくいかずに質の良い睡眠が取りにくくなってしまうのです。休日にたくさん眠ったのに疲れが全くとれていない、と感じるのは良質な睡眠を取っていないからだと考えられます。

休日の寝だめは、逆に疲れが溜まってしまう原因

休みの日にダラダラと朝から晩まで眠っていると、体の疲れがとれるどころか、逆に疲れやすくなってしまう原因にもなります。寝だめをして睡眠をとっているのに疲れるってどういうことなんだろう?と不思議に思うかもしれませんが、質の悪い睡眠をいくらとっても体の疲れはとれないのです。

ノンレム睡眠、レム睡眠という言葉を聞いたことはありませんか?人間は眠りの中で、この2つの状態を繰り返しています。ノンレム睡眠というのは深く眠っている状態の事をいい、レム睡眠は逆に浅く眠っている状態のことをいいます。通常、人間はノンレム状態とレム状態を90分置きにくり返しながら眠っているのです。しかし、休日に寝だめをしてもこのメカニズム通りの睡眠はとれません。本来起きている時間の日中にだらだらと眠るのは、体内時計を狂わせ、ノンレム睡眠の状態がなかなか訪れずに逆にレム睡眠の状態が長引いてしまうことになるのです。

それがどういう状態かお分かりでしょうか?レム睡眠の状態は、端的に言うと体は休んでいるのに脳だけが覚醒している状態なのです。よく昼寝をすると金縛りになった、という話を聞いたりしますよね。金縛りも霊現象ではなく、実はレム睡眠状態に起きやすい現象なのです。身体は眠っているのに脳だけは起きているなんていう状態で質の良い睡眠がとれるわけはありませんよね。身体にも良い影響を及ぼさないと言えるでしょう。そのため、レム睡眠状態となりやすい寝だめをしても、疲れが取れずに疲れが増してしまうという結果になるのです。

休日に質の良い睡眠をとるにはどうすればいいの?



休日にダラダラと寝だめをしてもスッキリとした気持ちにはなれないし、疲れが残ってしまうことがお分かり頂けたと思いますが、では日ごろ忙しい人はどうやって休日に質の良い睡眠を取れば良いのでしょうか?いつまでも睡眠不足による慢性的な疲労を抱えながら生活しなければいけないのでしょうか?答えは「いいえ」です。日ごろの睡眠不足を休日に補うことは十分に可能なのです。

まず、朝は通常通りに起床しましょう。休日だからと言って、いつまでも寝てしまうのは疲れがとれない原因となります。規則正しく起きる習慣を身につけましょう。朝、いつもの時間に起き、しっかりと朝食をとってください。休日は遅くまで寝てしまうので朝食は食べないという人も多いかもしれませんが、不規則な生活は質の良い睡眠にとっては大敵となりますよ。しっかりと朝ごはん、昼ごはんをそれぞれ決まった時間に食べるようにしましょう。そして、昼食を食べてしばらくしてから昼寝をしてください。夕方まで寝てしまっては疲れるだけなので、30分から1時間を目安に昼寝をするようにしましょう。

短時間にグッと睡眠をとることで、日ごろの睡眠不足が解消されます。1時間以上寝ても起きた時に疲れるだけなので注意してください。1時間ほど熟睡しただけで、起きた時にスッキリと爽快な気分になることができるでしょう。長くダラダラと寝るよりも、短時間だけ濃縮して睡眠を取った方が、疲れをとるには効果的なのです。

休日は寝てばかりではなく短時間のお昼寝が疲れを癒やす

睡眠不足からくる疲れは辛いものがありますよね。休日に寝てばかり過ごしても疲れが取れずに逆に疲れが溜まる一方です。予定がない休日は、日中はリラックスしてゆったりと過ごし、少しのお昼寝をすることで良質な睡眠を確保することができるようになります。睡眠時間と疲労回復は比例しません。短時間のお昼寝こそが、日ごろの疲れを癒す鍵となります。

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